1週間、2週間で行けるフィリピン短期留学
短期で留学できる点が、フィリピン・セブ島留学が注目された理由の一つ。ここでは「1週間、2週間の短期留学」について詳しくご紹介します。
1週間留学は20代、30代の社会人がメイン
留学と聞くと10代、20代の学生のイメージがあります。しかし実は短期留学の参加している大半が社会人の方です。実際、当社の利用者の方においても、全体の「60.9%」が23歳以上というデータがあります(2019年度)。20代のみならず30代の参加も目立っており、留学=学生というわけではありません。最近ではシニア、親子の方々からの相談も多く、老若男女問わず広がりを見せています。
社会人留学は62%が女性、しかし短期は男性も多い
当社の利用者データを見たところ、社会人留学のうち「62%」が女性、「38%」が男性の参加者となっていました(2019年度)。どちらか言うと留学は女性の方に人気があるようです。しかし1週間、2週間の短期留学に絞って調べてみたところ、女性が57%、男性が43%という結果になりました。女性比率が高いものの短期留学においては、男性比率も上がることが分かりました。
短期留学の時期は、ゴールデンウィークや年末年始
1週間、2週間で留学する社会人の多くが、休暇シーズン(お盆、GW、年末年始)に留学しています。セブ留学は毎週入学できるため、仕事の休みに合わせて留学する方が多いようです。ゴールデンウィークや年末年始は学生シーズンからも外れているため、比較的年齢層も高く落ち着いています。一方でお盆時期は、学生の夏休み留学と重なるため若年層の方も目立ちます。
1週間、2週間のそれぞれの留学スケジュールは下記のようになります。
1週間留学のスケジュール例
- 日:セブ到着(入寮)
- 月:レベルテスト + オリエンテーション + 半日授業
- 火:授業
- 水:授業
- 木:授業
- 金:授業
- 土:ご帰国(退寮)
2週間留学のスケジュール例
- 日:セブ到着(入寮)
- 月:レベルテスト + オリエンテーション + 半日授業
- 火:授業
- 水:授業
- 木:授業
- 金:授業
- 土:お休み
- 日:お休み
- 月:授業
- 火:授業
- 水:授業
- 木:授業
- 金:授業
- 土:ご帰国(退寮)
短期留学はフィリピン祝日を要チェック
フィリピンには日本と異なる祝日があり、その日は授業が休みになることがあります。短期留学の場合、祝日を知らず留学してしまうと「1日授業が少なかった」なんてことになります。お盆の時期もそうですが、特に年末年始は祝日が多いので事前確認が必須です。学校によっては祝日も休みにならない「年末年始プラン」を提供しているところもあります。
1週間留学にフィリピン祝日が重なった例
- 日:セブ到着(入寮)
- 月:レベルテスト + オリエンテーション + 半日授業
- 火:授業
- 水:お休み
- 木:授業
- 金:授業
- 土:ご帰国(退寮)
短期留学の方にとって、一日の休講は大きな痛手となりますので注意しましょう。
1週間で得られる効果は「少しの慣れ」と「現地経験」
1週間留学で受講できるレッスン量は「約35〜45時間」、2週間で「約75〜95時間」となります。1日7時間以上のレッスンがあるセブ留学は短期集中に向いているものの、それだけで英語をマスターできるわけではありません。体験者からの評判としては、下記のような声が目立ちます。
フルタイム受講でビジネスコースを選択しました。1日の中で2コマが基礎英語、2コマがグループレッスン、4コマがビジネスクラスです。短期間の滞在だったので計5日間の授業でしたが、スムーズに英会話ができるようになったので有意義な時間だったと思っています。
正直すごく伸びたとは思わないが、繰り返し会話をしたことによって言いたいことが前よりもスムーズに英語として口から出るようになった。
1週間という短期間だったので集中してクラスを受けたため、少し聞き取りが慣れた、また話を積極的にできるようになった。
1週間という短い期間でしたが、授業や空き時間など、日本人以外にも様々な人とコミュニケーションをとりました。目標に向かって頑張ることがどんなに人を輝かせてくれるのか、再確認することのできた時間でした。
自分が今まで考えたことの無い価値観に触れ、たった1週間の期間でしたが、人としても成長出来たように思います。
1週間、2週間の短期留学で、英語を完ぺきにマスターできたという人はいませんが「英語の慣れ」や「体験としての成長」を求める方には短期留学でも成果が見込めます。
なお後半パートでは「失敗談」についても紹介していきます。
1週間留学に必要な費用は「165,000円」
1週間のセブ島留学に必要な費用は、ずばり「165,000円」(あくまで平均的な目安となります)。内訳は下記のようになります。
- 入学金(15,000円)
- 学費 + 寮費(70,000円)
- 電気・水道代(1,000円)
- 教材費(1,000円)
- SSP費用(15,000円)
- 航空券(60,000円)
- 海外旅行保険(3,000円)
- 総額:165,000円
フィリピン・セブ島留学では「SSP」と呼ばれる就学許可証を取得します。学校からの申請となるため事前準備は不要ですが、どこの学校に入学しても約15,000円の費用がかかります。また旅行と同じく「航空券」や「旅行保険」も必須です。
「学費 + 寮費」が留学費用のメインとなりますが、学校、部屋タイプ、コースによって変動します。上記のサンプルでは70,000円となっていますが、格安学校の6人部屋では40,000円を切るところもあったり、高い学校の1人部屋では100,000円を超えることもあります。
予算や希望に応じて、学校を選ぶことが大切です。
2週間留学に必要な費用は「200,000円」
2週間のセブ島留学に必要な費用は「約200,000円」となります。1週間にかかる費用が2倍になるわけではありません。航空券やSSPにかかる費用に差はないため、2週間留学の方が割安となります。
- 入学金(15,000円)
- 学費 + 寮費(100,000円)
- 電気・水道代(2,000円)
- 教材費(2,000円)
- SSP費用(15,000円)
- 航空券(60,000円)
- 海外旅行保険(6,000円)
- 総額:200,000円
2週間の「学費 + 寮費」は、格安学校の6人部屋で6万円代、高い学校の1人部屋で20万円というプランもあります。1週間留学に比べ学校による費用差も大きくなります。
ゴールデンウィーク、お盆、年末年始の航空券料金に注意
フィリピン・セブ島留学の学費は基本的に一年中同じです。ハイシーズン料金を設けている学校も一部ありますが、少数派と言えます。一方で航空券は渡航時期によって大きく変動します。特に休暇シーズンである「ゴールデンウィーク・お盆・年末年始」の航空券には注意を払いましょう。
通常、日本からセブまでの航空券は「往復5〜7万円」が相場ですが、休暇シーズンでは往復10万円を超えることも珍しくありません。早めに航空券を取得し、場合によっては経由便も検討してみましょう。
お小遣いは現金で持参し、現地で両替
上記で紹介したサンプル費用には毎日の食費も含まれています。しかし週末の旅行や外食に行く際は「お小遣い」が必要になります。
1週間留学では出歩いても平日の夜だけのため、少しの外食費とお土産代があれば十分です。2週間留学は、週末の計画次第で必要なお小遣いが変わります。旅行を計画する場合は多めにお小遣いを準備しましょう。
またSSPや電気代の清算は、現地での「フィリピンペソ」払いが一般的です。お小遣いと現地払いに使う費用は「日本円」で持参し、現地で両替しましょう。ほとんど学校では到着後にオリエンテーションがあり、その時に両替の時間が設けられています。不安な方は日本の空港で、5,000〜10,000円ほどフィリピンペソに両替しておくのがおすすめです。
1ヶ月のフィリピン・セブ島留学
ここまで1週間、2週間の短期留学についてご紹介しましたが、フィリピン・セブ島留学は「1ヶ月」がスタンダードです。短期留学と同じく毎週末のスタートが可能となっています。
1ヶ月は最も人気の期間
フィリピン・セブ島留学で最も人気の期間が「1ヶ月」です。対象者300名のアンケートでは下記のような結果が出ています。
留学期間の割合
- 1週間留学(12.8%)
- 2週間留学(15.4%)
- 3週間留学(11.6%)
- 1ヶ月留学(29.8%)
- 2ヶ月留学(12.7%)
- 3ヶ月留学(11.4%)
- 4ヶ月留学以上(6.3%)
全体の約3割が「1ヶ月留学」を選んでいます。
1ヶ月留学のスケジュール例
- 1週目
- 日:セブ到着(入寮)
- 月:レベルテスト + オリエンテーション
- 火:授業
- 水:授業
- 木:授業
- 金:授業
- 土:お休み
- 日:お休み
- 2週目・3週目
- 月:授業
- 火:授業
- 水:授業
- 木:授業
- 金:授業
- 土:お休み
- 日:お休み
- 4週目
- 月:授業
- 火:授業
- 水:授業
- 木:授業
- 金:授業
- 土:帰国(退寮)
1ヶ月で得られる効果は「簡単な日常会話」
1ヶ月(4週間)留学で受講できるレッスン量は「約130〜200時間」となります。毎日7時間以上のレッスンを受けることになりますが、1ヶ月で完璧に英語をマスターできるわけではありません。しかし「簡単な日常会話」の習得であれば、十分目指すことができます。体験者からの評判としては、下記のような声が目立っています。
良い評判・口コミ
フィリピンから帰国後、私のTOEICのスコアは150点(640→790)上がりました。私がお世話になった学校は、日本人の少ない比較的多国籍な環境。寮のルームメイトはもちろん、グループ授業や食事もすべて外国人の友達と一緒に過ごしていました。この環境はまさに「英語を使う」のに適しており、たとえ一か月でも、留学前と比べて会話のテンポが速くなったと実感しています。
私は授業を受ける前のテストで「レベル3(Beginner)」だったのですが、1ヶ月後の卒業する時には「レベル6(Intermediate)」と、しっかり成長することができました。スラスラ話せるようになるのに、1ヶ月は短いなと感じたので、次はもう少し長い期間フィリピンで留学をしたいなと思います。
悪い評判・口コミ
フィリピン留学の悪い所は、私が行った時期がちょうど日本の大学の春休みシーズン(2月〜3月)だったこともあり、日本人生徒が多かったことです。英語を話す環境に身を置くことを目的の一つとしていただけに、日本語ばかり話す環境は満足とは言えませんでした。その点はフィリピン留学のデメリットと言えるかもしれません。
私の留学の目標は、英語を話せるようになることだったのですが、1ヶ月という短い期間だったため、それは難しいものでした。しかし、どんなに短い期間でも、その後の自分の糧になると思います。
中立的な評判・口コミ
フィリピンの治安が心配でギリギリまで出国を悩んでいるほどでしたが、本当に行って良かったと思います。フィリピン留学の最大のメリットは、自分自身の性格が何倍も明るくなり、度胸がついたことです。私は、英語初心者でセミスパルタ校に行ったのですが、そこは辛かったです。慣れない英語をマンツーマンで5時間会話するのは、思った以上に過酷でした。
フィリピン留学における1番の魅力は、その費用の安さと英語のクオリティにあると思う。彼らの大多数は英語に堪能である。そうでないのは、学校に行けなかった人のみで、基本的に、義務教育を終えた人物はネイティブと同程度の英語力と考えて差し支えない。また、彼らの発音はこの上なく正確で、聞き取りやすい。これは大きなメリットであると同時にデメリットにもなりうる。日本に来る外国人講師と同じくらい発音がクリアなため、訛りが強い英語に対応しきれない可能性があるからだ。
1ヶ月留学は人による「経験の差」が大きく出ます。しかし総じて、学習や経験面ではポジティブな口コミが目立ち、生活や環境面ではネガティブな評判も見受けられます。
フィリピン・セブ島留学のメリット、デメリットをしっかり理解しておくこと、そして希望に近い学校を選べるかどうかが何よりの成功の秘訣です。
1ヶ月留学に必要な費用は「270,000円」
1ヶ月のセブ島留学に必要な費用は、ずばり「270,000円」(あくまで平均的な目安となります)。内訳は下記のようになります。
- 入学金(15,000円)
- 学費 + 寮費(160,000円)
- 電気・水道代(3,000円)
- 教材費(2,000円)
- SSP費用(15,000円)
- 航空券(60,000円)
- 海外旅行保険(15,000円)
- 総額:270,000円
航空券やSSP(ビザ)にかかる費用は短期留学と差はありません。しかし滞在期間が長くなることで旅行保険の費用が増します。またメインの「学費 + 寮費」は、約12〜25万円の変動幅と、学校や部屋タイプによって大きな差が生まれます。節約を目指す方は、部屋タイプを慎重に検討しましょう。
お小遣い(現金)の目安は、1ヶ月あたり「3〜6万円」
学校以外に必要なお小遣いとして、1ヶ月「3〜6万円」の現金持参が目安となります。この目安は平日は勉強に集中し、週末は外食を少し楽しむ程度を想定しています。平日も外食を重ねたり、週末の旅行を計画する方はさらに余裕を持った現金を準備しましょう。
3ヶ月のフィリピン・セブ島留学
アフターコロナで「3ヶ月」や「半年」が人気に
これまでセブ島は「短期」の留学先として人気がありました。当社における2019年(コロナ前)のお客様データにおいても、約7割が1ヶ月以下を選ばれています。
しかし新型コロナウイルス(2020年)を機転に「3ヶ月」や「半年」で検討する人が急増しました。理由としては、コロナによるテレワークの普及や転職を望む人が増えたということが考えられます。
近年のセブ島は「コンドミニアム」や「リゾートホテル」の大型開発が進んでおり、長期滞在の相性も良いとされています。また学習面を考えても、3ヶ月が一つの目安となっています。多くの人にとって留学は人生で一度きり、海外生活の一から十までを経験したい方は「3ヶ月以上」がおすすめです。
3ヶ月留学のスケジュール例
- 1週目(入学週)
- 日:セブ到着(入寮)
- 月:レベルテスト + オリエンテーション
- 火:授業
- 水:授業
- 木:授業
- 金:授業
- 土:お休み
- 日:お休み
- 2週目〜11週目(70日間)
- 月:授業
- 火:授業
- 水:授業
- 木:授業
- 金:授業
- 土:お休み
- 日:お休み
- 12週目(卒業週)
- 月:授業
- 火:授業
- 水:授業
- 木:授業
- 金:授業 + 卒業式
- 土:帰国(退寮)
3ヶ月留学は「社会人」が多い傾向
フィリピン・セブ留学は大学生が多いイメージがありますが、通年で見ると「約6割」が23歳以上です。長期留学ではさらに社会人比率が高く、とくに退職後〜次の仕事を決めるまでの間に留学する人が多くなっています。
企業研修として留学に参加する社会人も少なくありません。時期としては、小中高生や大学生のピークシーズンから外れた「4〜6月」「10〜12月」が人気です。
休学中の「大学生」からも一定の人気
3ヶ月留学は休学の大学生やワーホリを控える方からも人気です。2020年度(コロナ禍)には休学する大学生が急増し、長期留学を検討する人も増える結果となりました。
また英語圏には「ギャップイヤー」を採用している大学も数多くあります。ギャップイヤーとは、入試〜入学までの期間をあえて長く設定し(秋入学など)その間に大学ではできない経験をすることです。
日本では馴染みのない考え方ですが、留学後の口コミの中には「海外経験が価値観を豊かにしてくれた」という声も少なくありません。是非、セブ島留学をきっかけに世界への一歩目を踏み出してみてください。
3ヶ月の「親子留学」は小学生になる前
近年のセブ島は「親子留学」も盛んです。その中でも3ヶ月を超える長期留学は、3歳〜5歳(小学生の前)の時期がおすすめと言えます。
一般的な子育てにおいて、2歳頃までは「周囲の助けが必要な時期」のため、留学との相性が良いとは言い切れません。しかし2歳を過ぎる頃から、言葉の真似や発達が見られ、身の回りのことに対しても、自分で挑戦していく時期に入っていきます。
4、5歳になると保育園や幼稚園に入り、子供と一緒に過ごす時間は徐々に少なくなっていきます。また小学生になると、親子で一緒にいれる時間はさらに少なくなります。
小学生になる前に今一度、子どもと大切な時間を共有し、親子の絆や愛情を育むという点でも海外生活はおすすめです。ただしセブ島留学は親子に適した学校と、そうでない学校の差が大きいため、慎重な学校選びが求められます。
3ヶ月で得られる効果は「スムーズな日常会話」
3ヶ月(12週間)留学で受講できるレッスン量は「約400〜600時間」です。500時間という学習時間は、週1回の英会話スクール「約12年分」に相当します。
英語初心者の方が、3ヶ月でネイティブ英語まで習得できるわけではありませんが「日常会話の習得」であれば十分に目指せます。またTOEICでは「150〜250点」相当のスコアアップが期待できると言われています。
留学期間と目安の成果
留学期間 | 英語レベル・目安の成果 |
---|---|
1〜2週間 | レベル1:限られた単語・表現を用いて、意思を伝えることができる。 |
3〜4週間(1ヶ月) | レベル2:限られた単語・表現を用いて、簡単な日常会話ができる。 |
5〜8週間(2ヶ月) | レベル3:一般的な単語・表現を用いて、日常会話ができる。 |
9〜12週間(3ヶ月) | レベル4:一般的な単語・表現を用いて、スムーズな日常会話ができる。 |
13〜16週間(4ヶ月) | レベル5:専門的な単語・表現を用いて、限定的なビジネス会話、専門会話ができる。 |
17〜20週間(5ヶ月) | レベル6:専門的な単語・表現を用いて、簡単なビジネス会話、専門会話ができる。 |
24週間(6ヶ月以上) | レベル7:専門的な単語・表現を用いて、ビジネス会話、専門会話ができる。 |
※当記事で紹介している目安は高校レベルの英語を修了している「成人」を想定したものです。未就学児〜高校生など、人によってはその成果は異なります。
3ヶ月留学に必要な費用は「630,000円」
3ヶ月のセブ島留学に必要な費用は、ずばり「630,000円」(あくまで平均的な目安となります)。内訳は下記のようになります。
- 入学金(15,000円)
- 学費 + 寮費(450,000円)
- 電気・水道代(10,000円)
- 教材費(10,000円)
- SSP費用(15,000円)
- 滞在ビザ(18,000円)
- ACR I-Card(7,000円)
- 航空券(60,000円)
- 海外旅行保険(45,000円)
- 総額:630,000円
3ヶ月のセブ島留学では、滞在ビザ延長やACR I-Cardなど、ビザ関連の費用が増加します。また期間が長くなることで、海外旅行保険にかかる費用も大きくなります。
しかしそれ以上に部屋タイプによる差が大きく、1人部屋と6人部屋では「20万以上」の差が出ることもあります。節約を目指す方は、大人数の部屋タイプ、クレジットカードの付帯保険、格安航空会の利用を検討しましょう。
また3ヶ月留学は週末の過ごし方にも差が出ます。外食や旅行を積極的したい方は、お小遣いも多めに準備しましょう。
「年齢別」で選ぶセブ島留学
小学生、中学生は夏休みの短期ジュニアキャンプがおすすめ
近年のセブ留学で増加傾向にあるのが「小中高生」です。2020年の英語教育改革をきっかけに親御さんの英語意識の変化が出てきるようです。
小学生、中学生のお子様が一人で留学する場合、一般的な語学学校だと制限が大きく、大人に交ざることは簡単ではありません。
そこでおすすめは「夏休みのジュニアキャンプ」です。ジュニアキャンプとはサマースクールのようなもので、主に小学生、中学生を対象とした2〜3週間の夏季イベントです。英語授業に加え、アクティビティも組み込まれています。
一部の学校で毎年主催されており、大きいものではアジア各国から500人が集まるジュニアキャンプもあります。
2週間、3週間の親子留学(夏休み・春休み・冬休み)も人気
お子様だけでなく、親御さんも一緒に留学する「親子留学」も人気です。親御さんも英語を勉強しながら、近くでお子様の生活を見守ることができます。
15歳未満の方がフィリピンへ単身渡航する際にはWEGという特殊なビザ申請が必要となります。しかし親子で渡航するとWEGビザ申請も不要となります。
3歳、4歳、5歳のお子様とも親子留学できる
セブ島の親子留学は何歳からが対象なのでしょうか。一般的には「3歳から」と言われています。これは先生たちと一緒の教室でコミュニケーションを取れることを前提としているためです。
親子留学に力を入れている一部の学校では、0歳児、1歳児を対応している学校もあります。しかし0歳児、1歳児が英語レッスンを受けることはほぼありません。専属のベビーシッターさんなどに子守りをお願いし、親御さんがレッスンを受けるという、どちらかというと親御さんに向けたプランという特徴があります。
当社では、過去に0歳児の親子留学をお受けしたこともありますが、日本と比べるとお子様の感染リスクも高まります。お子様の教育と健康面を考えた留学という点では、3歳以上になってからの親子留学がおすすめです。
セブ島留学にホームステイはなく、寮やホテル滞在が主流
留学と聞くとホームステイをイメージする方も少なくありません。実際、欧米圏のホームステイは人気があります。しかし現在のセブ留学において、ホームステイは一般的ではありません。これは日本水準で受け入れできる家庭の数が極めて少ないためです。
そのようなこともあり、現在のセブ島留学はキャンパスに併設されている「寮」や「外部ホテル」「コンドミニアム」に滞在しながら勉強する方法が主流となっています。
高校生は3週間の夏休み短期留学が人気
近年のセブ留学で小学生、中学生以上に参加が増えているのが「高校生」です。特に進学受験を控える方が、英語対策のために留学することが多いようです。
高校生になると親子ではなく、単身留学が主流となります。その中でも特に人気なのが「3週間の夏休み留学」です。大学生より夏休みが短い高校生ですが、余裕を持って留学したい方は「3週間」、できる限り長く留学したい方は、7月下旬からの「4週間」がおすすめです。
また高校生の留学では外部ホテルやコンドミニアム滞在は一般的ではありません。安全性も考慮し、キャンパスの中に寮が併設されている一体型の学校がおすすめとなっています。
大学生は1ヶ月の夏休み、春休み留学が人気
大学生の方は休み期間が長いため「1ヶ月留学」が主流となります。特に8〜9月の夏休み、2〜3月の春休み留学が人気です。毎年8月はピークシーズンとなるため、早めの準備が大切となります。
また大学生の中には休学を活用したり、大学卒業後に「長期留学」する方も少なくありません。就職活動に向けてTOEICの取得を目指す、2ヶ月、3ヶ月のコースもあります。
セブ留学で英語を身につけた後、世界一周に行く方や国際的な活動に挑戦する方など、幅広い選択肢があるのも大学生のメリットと言えます。
社会人のワーキングホリデー、3ヶ月以上の長期留学も
前の章では1週間、2週間の短期留学の多くが社会人ということを紹介しました。短期留学では「仕事を掛け持っている社会人の方」が大半となります。
一方、社会人の「長期留学」も少なくありません。最も多いパターンが仕事を退職し、次の就労までの間に留学するキャリアアップ留学です。最近では3ヶ月の留学後に欧米圏のワーホリに行く「2カ国留学」も増えています。30代の方はワーキングホリデービザの制限もありますが、学生ビザで就労できる国も少なくありません。
また欧米圏には行かずフィリピン・セブのみの長期留学も人気です。例えば、基礎英語(3ヶ月)+ ビジネス英語(3ヶ月)というようなステップアップ方式でコースを受講できます。
シニア(60代・70代)、ミドル(50代)の留学も一定の人気
フィリピン・セブ島は、リタイヤメント先としても人気の地域です。コンドミニアム建設も年々発展を遂げています。シニア留学はリタイヤ前の体験として、セブ島を知りたい方に人気があります。短い方で1ヶ月、長い方で3ヶ月、4ヶ月の留学が主流です。
また参加者の中で割合が少ないミドル(40代・50代)の方には「社会人特化の学校」や「少人数の学校」がおすすめです。若い年齢層が気になる方は、夏休みや春休みを避け、落ち着いた時期の留学を検討しましょう。
セブ島留学の「手続き」
まずは「資料請求」や「見積もり」で情報収集
フィリピン・セブ島留学は「学校選び」がすべてと言っても過言ではありません。理想の学校を選ぶためにコース、部屋、費用などを比較することになりますが、そこで役立つのが資料請求や見積書です。
留学業界には、主に「エージェント(代理店)発行の資料」と「学校発行の資料」があります。エージェントの資料は幅広い情報が網羅されています。一方、学校の資料には詳しい情報が書かれています。
選択肢を広げるためのエージェント資料、より詳細を知るための学校資料という使い分けがおすすめです。
そして、希望校が決まってきた段階で「見積もり」を依頼してみましょう。見積書は無料で取ることができるので、気になる学校が見つかったら費用を確認してみるのがおすすめです。
予約手続き(申し込み)はウェブ登録が基本
今でも一部、紙の申込書を利用しているエージェントがありますが、近年はウェブ登録に切り替わってきています。アチーブフィリピン留学では「お申し込み」というページがあり、ここから学校を登録いただくような流れとなります。
予約手続きは「3ヶ月以上前」がおすすめ
最も人気の語学学校では、半年先の予約が埋まっていることも珍しくありません。特にセブ留学の繁忙期(ピークシーズン)である、2月〜3月、7月〜8月はどこの学校も満室になります。
またどこの学校でも数が少ない「1人部屋」や一室が必要な「親子留学」はさらに予約が取りづらい傾向にあります。早い方で6ヶ月前、通常でも3ヶ月前の手続きがおすすめです。
一方でフィリピン・セブ留学は事前のビザ申請がいらないため、学校に空きさえあれば「来週から」でも出発できます。直前でも諦めず、空室を確認してみましょう。
キャンセルポリシーは学校やエージェントによって異なる
セブ留学のキャンセルポリシーは、学校やエージェントによって異なります。厳しい規約を設けているところもあれば、優しい規約になっているエージェントもあります。また多くの場合、出発前と出発後では規定が異なり、出発前のキャンセルも「何日前」かで返金率が変わるのが一般的です。
当社のキャンセルポリシーは、1ヶ月前の内容変更は無料、キャンセル金も2万円のみとなり、業界でも柔軟な規約を設けています。
過去データのキャンセル率は「2〜3%」と、100人中、2〜3名は何らかの事情で留学をキャンセルする方がいます。学校やエージェントにかかわらず、申込前にキャンセルポリシーを確認しておきましょう。
短期留学に必要なビザは3種類・SSP・ACR I-Card・滞在ビザ
フィリピン短期留学の必要なビザには「SSP」「ACR I-Card」「滞在ビザ」があります。
SSP(Special Study Permit)はフィリピンに留学する人に取得義務がある「就学許可証」です。たとえ短期留学であっても、SSPなしで授業を受けることは違法行為となります。申請費用は6,500〜6,800ペソ(約13,650円〜14,280円)が相場です。
「ACR I-Card」とは、フィリピンに59日以上滞在する人に取得義務がある「外国人登録証」です。留学か観光かという区別はなく、滞在期間を超える外国人全員が取得する必要があります。申請費用は3,300〜3,500ペソ(約6,930円〜7,350円)が相場です。
フィリピンは入国後30日まで滞在ビザが不要です。しかし滞在期間が31日を超える方は「滞在ビザの更新手続き」が必要になります。基本的には1ヶ月毎に更新(延長)をすることになり、1回目(5〜8週間滞在)の費用は4,140ペソ(約8,700円)、2回目(9〜12週間滞在)は5,140ペソ(11,360円)、3回目(13〜16週間滞在)は3,440ペソ(7,220円)となります。
少しややこしいので、滞在期間別にまとめると下記のようになります。
- 1〜3週間留学:SSP
- 1ヶ月留学:SSP
- 2ヶ月留学:SSP + 滞在ビザ更新
- 3ヶ月留学以上:SSP + 滞在ビザ更新 + ACR I-Card
長期留学のみ「ECC」と「CRTV」もある
6ヶ月を超える長期留学では、ECC(Emigration Clearance Certificate)と呼ばれる出国証明書、CRTV(Certificate of Residence for temporary Visiter)と呼ばれる一時滞在居住書が必要です。しかし該当者は少なく他のビザ同様、申請も難しくありません。当社では長期留学のビザもしっかりサポートしています。
セブ留学に必要な保険は「旅行保険」
留学は旅行と同じく「旅行保険」を準備します。保険会社によっては「留学保険」と呼ぶ場合もありますが、基本的な補償は旅行保険と同じです。
例えば、以下のような状況で補償を受けることができます。
- 留学中に体調を崩した時の治療費
- 入院が長引き、家族に現地に来てもらった時の救援費
- 寮で盗難に遭った場合の損害費
- 航空機の遅延によって発生した追加出費
契約プランによって補償内容、保険料は異なりますが、1ヶ月あたり15,000円前後が相場と言えます。
また一部、クレジットカードの付帯保険を検討する人もいます。
クレジットカードの付帯保険は「利用付帯」と「自動付帯」
クレジットカードに付いている旅行保険には、カード決済を使用した場合に適用となる「利用付帯」と、カードを持っているだけで適用される「自動付帯」があります。
留学生に人気のクレジットカードは、ファッションビルで有名な丸井(OIOI)グループが展開する「エポスカード」です。年会費が無料にもかかわらず、自動付帯の保険が付いている数少ないクレジットカードとなっています(執筆時点)。
ただしクレジットカードの付帯保険は、一般の旅行保険よりも補償が薄くなっています。付帯保険を検討する場合は、事前に補償内容を確認しておきましょう。
1年を超える長期留学では「国民健康保険」を止めることができる
長期留学の方は「海外転出届け」を出すことができます。海外転出届けとは海外に1年以上滞在する際、出発前に市役所に提出する書類のことです。
転出届けを出さない場合、日本にいるのと同様「国民健康保険」「国民年金」の加入を続けることになります。一方、転出届けを出した場合、以下のように状況が変わります。
- (1)住民票:海外に転出したことになる
- (2)国民健康保険:保険料の納付が不要になる。しかし出発前の日本で病院にかかった場合は自費負担。
- (3)住民税:1月1日時点の住所が海外の場合、課税対象から外れる。前年分の支払い請求が後から来るので貯金しておくことをおすすめ。
- (4)国民年金:支払い義務がなくなる。しかし任意で払い続けることができる。支払わない期間分、将来の年金受給額が減少する可能性がある。
短期留学が主流のフィリピン・セブ留学では、海外転出届けを出す人は多くありません。フィリピン留学後にワーキングホリデーや他国に留学する方で、合計の滞在期間が1年を超える方は住民票がある市区町村に相談してみましょう。
セブ留学の必需品は「パスポート」と「航空券」
様々な準備が必要な留学ですが、忘れてはいけない持ち物は「パスポート」と「航空券」です。
当日に万が一、パスポートを忘れると渡航できません。フィリピンでの滞在日数が30日を超える場合は、帰国予定日から6ヶ月以上の有効期限があるパスポートが必須です。30日未満の場合は、帰国予定日まで有効なパスポートが必要となります。
またパスポートと同じく航空券も必須となります。航空券がeチケットの場合は控えを印刷しておくのがおすすめです。航空券の登録氏名は、パスポート記載のローマ字とスペルが合っている必要があるので、これからパスポートを申請する人は注意が必要です。
フィリピン留学の服装は半袖が基本(羽織ものは必須)
常夏フィリピンでの服装は時期をとわず「半袖」が基本です。しかしよくあるのが飛行機や建物の中の冷房の効き過ぎです。
気候(雨や台風)、場所(標高が高い場所)によっても涼しいことがあるので羽織ものは必須と言えます。バギオ(避暑地)では涼しいを通り越して寒い時があります。バギオ留学の人は、長い袖に長いズボンが基本となります。
女子におすすめの持ち物
社内の女性の留学カウンセラーたちに「おすすめの持ち物」を聞いてみました。
- メイク道具
- 化粧品
- 鏡
- カミソリ
- 生理用品
- ワンピース
メイク道具を現地購入する人は少なく、使い慣れているメイク道具の日本から持参するのが良いということでした。また化粧品も日本からの持込みがおすすめで、特に基礎化粧品はフィリピンのショッピングモールでも扱っている店は多くありません。
生理用品については、現地購入で大丈夫と声と、使い慣れているものを持参という声に分かれました。フィリピンでも海外製であれば購入でき、とくに韓国製は比較的、品質が日本と近いという声がありました。鎮痛剤などの薬は満場一致で持参がおすすめです。
ショートパンツは、単純に涼しいという点と道路やバスルームの地面が汚い場所でも汚れないというのが利点です。しかし一部の学校や高級レストランでは、極端に肌の露出が多いものはアウトな時があります。事前にドレスコードを確認しておきましょう。
「ヒール」や「アクセサリー」はあまりいらない
フィリピンの道路は舗装状態が良くないことから、ヒールが高い靴は不便という声があります。一方で海に行くための「ビーチサンダル」や運動をするための「スニーカー」は重宝します。
アクセサリー類も盗難に遭ってしまうリスクがあります。目立ちやすい物や高価なものを身に付けることはあまりおすすめとは言えません。
フィリピン留学中の化粧は「ヘルシーメイク」がおすすめ
常夏フィリピンは気温が高く、強い日差しが差し込みます。留学中は朝早くから授業がスタートすることもあり、濃いめのメイクよりも、ナチュラルメイクやヘルシーメイクの方が相性が良いと言えます。
語学学校に来る人は年齢や国籍もばらばらです。ノーメイクの人もいれば、しっかり化粧をしている人もいます。必要以上に気を遣わず、自分をさらけ出す方が、相手と親密になれることもあるかもしれません。
また化粧品を日本から持ち込む際は、手荷物制限にも注意しておきましょう。機内に持ち込める液体物には制限(100mlを超えない容器で横縦20㎝以下の透明プラスチック製袋に入れる)があるので、スーツケースに入れておくのが基本となります。